人間非中心主義スパゲッティ
『感じない男』に続き森岡正博著『生命観を問いなおす』を読む。エコロジーや脳死など現代社会に関わる問題のマッピングと批判。森岡のここでのキーワードは人間非中心主義。「はじめに」にある「敵は、私たち自身の内部にひそんでいます」という記述が森岡が言いたいことを的確に示している。「現代の危機をひきおこした最大の原因は、私たち自身の内部にこっそりとひそむ、生命の欲望なのです」。人間中心主義への批判でフーコーを思い出したり。『生命観を問いなおす』は約10年前の出版だけど、いまだアクチュアル。
人間非中心主義はおそらく『無痛文明論』に引き継がれているのでしょう。「無痛文明論」は先日オアゾの丸善で手に取りました。ほしかったけど約4000円。うーん。悩むところだけど、買っちゃうでしょう。いいでしょうか?
しばらくブログさんを更新していなかったので、『感じない男』からいまま読んだ本を簡単に記すと、『感じない男』を読んだあとに突如、ぼくのなかに第3次伊丹十三ブームが到来。新潮文庫のエッセー3冊の復刊を受けて、3冊とも旧文春文庫版をもっているにもかかわらず、購入してしまう。あとがきが新しくなっていたから読みたかったのよ……。『ヨーロッパ退屈日記』の「スパゲッティの正しい食べ方」がぼくはまだ習得できない。
伊丹十三ブームは1週間ほどで去っていきました。だって、主要な本はすでに読んでいたからね。そのあとはなぜかアメリカ帝国主義について考えるブームが到来。もしゃもしゃ髪がぼくと同じ大澤真幸著『現実の向こう』と、港千尋著の『影絵の戦い』を買う。大澤真幸の真幸は“まさゆき”ではなく“まさち”と読む。まさち、声に出すとうれしい語感だ。ちひろも好き。『現実の向こう』を読み始めたところ。大澤真幸の本は何冊か持っているけど、難しくていつも挫折してます。『現実の向こう』は書店での講演をまとめた本なので、語り口がやさしく読みやすい。まさち入門書としてよろしいかと思います。

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